転職における成功は、何だと思いますか?
年収・キャリア・企業の知名度など、成功だと言われそうな転職は多々ありますが、個人的には「入社後、時間を忘れるほど仕事に熱中できた人」が転職の成功者だと考えています。
なぜなら、給料が高かろうが、キャリアアップしようが、上場企業に入ろうが、嫌々やる仕事に毎日8時間を捧げるのは苦しいからです。逆に、仕事に熱中することができれば、給料もキャリアもあとからついてきます。企業の知名度すらもついてくる可能性があるでしょう。
そこで、本記事では、仕事に熱中する日々を実現するための企業選びの手順を紹介します。
まず最初に、企業選びの際に「なぜ選択できないのか?」を明確にしておこうと思います。原因は2つ存在します。
① 目的が不足
1つ目が、目的が不足しているケースです。
僕らが選択する際は必ず、果たしたい目的に合わせて選択しているはずです。
例えば、目の前に「糖質ゼロの健康青汁」と「生クリームが乗ったバナナスムージー」があったとします。ここでどちらを選ぶかという選択を迫られた場合、ダイエットや健康に気をつかっている方なら青汁、甘いものを欲している方はバナナスムージーを選ぶでしょう。(ぼくは迷いなくバナナスムージーを選びます。笑)
意識的か、無意識かはさておき、必ず自分の目的に合わせて選択していますし、目的がなければ適当に選ぶことしかできません。
② 情報が不足
選択できない理由2つ目が、情報の不足です。
例えば、「発がん性リスクが高いのは白米と玄米どちらか?」と問われた時、自分自身に情報がなければ選択できませんよね。目的がない時と同様に、情報が不足してる時も、適当に選ぶことしかできなくなるのです。
当然、適当に選ぶことになれば、選択後に後悔する可能性も高まります。
そのため、企業選びでは「目的」と「情報」の2つを意識していきましょう。
さて、ここからが本題です。
企業選びでは、いきなり企業を探し始めるなんてことはしません。
まず考えるべきは、「転職の目的」です。
手順1:転職の目的を明確にする
「今回の転職を通じて、あなたが実現したいことは何ですか?」
この答えが、あなたを導いてくれます。
ただし、注意してほしいことがあります。それは、一過性の目的にしないことです。
一過性の目的とは、
・今の職場を辞めたい
・今より給料を上げたい
・今と違う仕事をやりたい
など、「転職した時点で達成されてしまう目的」のことです。一過性の目的を避けた方が良い理由は、目的を達成した時点で目的を見失うからです。
いわゆる燃え尽き症候群のような現象が起きます。目的を達成することは素晴らしいことがですが、その反面ゴールを失うことでもあります。ゴールを失って、どこに情熱を注げばいいのか分からなくなってしまうのです。
想像してみていただきたいのですが、ゴールのないマラソンを走り続けることはできますか?
厳しいですよね。
入社後に熱中できるような会社を選ぶには、転職した時点で果たされてしまうような一過性の目的は避けて、転職した先の会社で働いていくことによって実現できる目的を掲げましょう。
手順2:揺るぎない目標を決める
転職の目的を掲げたら、目的達成に近づくと思える揺るぎない目標を立てましょう。
目的と目標の違いが分りにくいと思うので説明します。
目的と目標の違い
目的とは、方向性です。
・ワクワクする人生を送りたい。
・心の余裕がある人生を送りたい。
・なにごとにも挑戦する人生を送りたい。
目標とは、目的に沿った中間地点です。
・海外で仕事する。
・年収1,000万以上稼ぐ。
・自分自身で新しく事業を始める。
目的に合わせた目標を立てることで、企業選びがグッと具体的になります。
揺るぎない目標の立て方については、下記の記事を参考にしてください。
手順3:目標達成に近づく企業を探す
転職の目的、揺るぎない目標が揃うことで企業を選択できるようになります。
「転職の目的に沿っているか?」「揺るぎない目標を達成できそうか?もしくは達成に近づけそうか?」という判断軸で会社を選別してください。
判断がつかない場合は、情報が不足していると考えられます。
ネット上の情報だけでは判断できないケースも多々ありますので、カジュアル面談を申し込んだり、選考に応募して面接を受けたりして、不足している情報をかき集めていきましょう。
企業は、あの手この手で自社をPRしてきます。きっと、魅力的な給料や休日、仕事内容、オフィスなど、ついつい目を奪われてしまうと思います。魅力的なPRに惹かれること自体は悪くありません。
しかし、魅力的なPRにのまれて目的と目標を見失ってしまうのは愚かだと言わざるえないでしょう。
ダイエットすると決めたのに、目の前のバナナジュースを飲んでしまうような選択を続けていれば、現状が変わることはありません。
企業と出会うきっかけはなんでも良いですが、目的と目標だけは見失わないでください。