転職したいけどやりたい仕事がない…
だから無理に転職しても後悔しないか不安…
こんなお悩みを解決します。
私自身もやりたい仕事がない20代でした。
初めての仕事は、唯一内定をもらえた会社で興味0のコールセンター業務。2年目に出した異動希望は通らず、会社の辞令で別の業務に従事。上司の目の前で「この仕事は雑務だ!」と言い放つほど不貞腐れていました。
そんなケツの青い新社会人だった私でも、今ではそこそこ夢中になって仕事してます。その証拠に、最初は興味がなかった転職という分野においてブログを書いてるくらいですから(笑)
ただ、いきなり出鼻を挫くようで申し訳ないのですが、やりたい仕事は探しても見つかりません。その理由を解説した上で、「じゃーどうすればいいの?」をお伝えしていきますので、最後まで読めば今やるべきことが分かります。どうかご安心ください。
それでは、本題に入っていきましょう。
そもそもですが、やりたい仕事は探しても見つからない沼なのです。世界のどこかに一生涯やり遂げたいと思える仕事があると信じて探せば探すほどキャリア迷子になります。
至極当たり前の話で恐縮ですが、やりたいかどうかはやってみないと分からないからです。今現在、世の中にある職種の数は1万7,000種類以上。ひとつずつ経験して吟味しようとすれば人生100年あっても足りません。
では、やりたい仕事に就いてる人はどうやってそこにたどり着いたのか、紐解いてみましょう。
やりたい仕事に出会うまでの道のり
過去、夢中になれたスポーツや趣味のことを思い出してください。
始める前から「これから先、ずっとやりたい!」と思って始めましたか?
きっと、そんなことはないですよね。
TVや友人・家族などをきっかけに興味を持ち、実際に経験してみて、成長や勝利などの成功体験からやりがいを感じてのめり込んでいったのではないでしょうか。
実は、熱中できるようなやりたい仕事に出会えるかどうかは、下図のプロセスで決まっています。
なにかのきっかけで興味を持ち、挑戦して、努力して、成功して、もっとやりたいと熱中するようになるのです。
つまり、本当にやりたい仕事に出会うためには、挑戦・努力・成功などのプロセスが不可欠であり、いくら求人を眺めても、いくら自己分析しても、本当にやりたい仕事には到底たどり着けないのです。
せいぜい、やってみたいと興味が湧く程度の仕事を見つけて終わりです。
「やってみたい仕事」と「やりたい仕事」は似て非なるものだということです。
やってみたい仕事: 未経験だけど興味がある仕事
やりたい仕事: 経験して続けたいと思っている仕事
まずは自分が、やってみたい仕事がない状態なのか、やりたい仕事がない状態なのか、どちらか把握しましょう。
やってみたい仕事がない場合は、いろんな求人を調べたり、いろんな本を読んでみたり、あらゆる仕事をとことん調べてみてください。しかし、やりたい仕事を見つけるには、調べるだけではなく経験してみることが必須なのでそうもいきません。
ここからは、やりたい仕事がなかなか見つからない原因を明らかにしつつ、対策を見ていきましょう。
やりたい仕事がない原因は基本的に1つです。
それは、その仕事を続けたいと思うほどやりがいを感じられていないこと。やりがいが不足してるのです。やった甲斐があると思えるほどの成功体験を経験できていないのです。
では、やりがいとは具体的には何でしょうか?
※やりがいの定義や、やりがいが不足する原因を理解することが、
やりたい仕事に出会うために重要な部分となりますので少々お付き合いください。
やりがいの定義
やりがいを定義するために一つの実験を紹介します。
コロンビア大学ビジネススクールでおこなわれた、コーヒーショップのスタンプカードを使った実験をご存知でしょうか。
コーヒーを買いに来る大学生に、下記のカードを渡しました。
A:10杯飲むと1杯無料になるスタンプカードA
B:12杯飲むと1杯無料になる2個スタンプ済のカードB
1杯無料になるには10杯飲む必要があるのは、どちらのカードも同じです。
しかし、興味深いことに、スタンプカードBを渡された学生たちの方が、スタンプカードAを渡された学生たちよりも、20%も早くスタンプを集めたのです。
加えて、スタンプカードが進めば進むほど、カフェに行く頻度が上がることも確認されています。
この実験から研究チームは「人間はゴールに向かって前進した実感を得るとやる気が出る」と結論付けています。
スタンプカードを仕事に置き換えれば、
・お客様に感謝された
・コンペで競合に勝った
・計画通りに仕事を終わらせた
・社内で営業成績1位になった
・綺麗なサイトを作れるようになった
などなど、前に進んだという前進感を実感できる成功体験すべてが、仕事のやりがいであり努力の起爆剤になると言えるでしょう。
人間は、前進感を感じられた時に最もモチベーションが上がり、繰り返し前進感を得ることで熱中していけるのです。
逆に、前進感が不足すると、自分には向いていない仕事だと感じたり、好きな仕事じゃないと思ってしまうようになったりするものです。
やりがいが不足する原因
やりがいが不足する原因は2パターンのどちらかです。
①環境要因
すでに、仕事で十分な成果を上げており、今の仕事ではもはや成長実感を得られない状態です。よくコンフォートゾーンと言われます。いわゆる「ぬるま湯につかってる状態」です。
本記事では詳しく触れませんが、転職や異動希望、副業を始めるなどして新しく何かに挑戦することを検討したほうが良いでしょう。
②自分要因
自分自身の努力不足やキャリアの方向性の欠如などで、前進感を得られていない状態です。苦言を呈するようで恐縮ですが、ほとんどの方が自分要因に起因します。
やりたい仕事に出会うまでには、何度も何度も挑戦・努力・成功というプロセスを踏む必要があります。その中では当然、挫折しかけてしまうような困難が多々あり、どうしても諦めてしまう方が多いのです。しかし、困難を乗り越え続けた人だけにやりたい仕事は待っているのです。
このプロセスこそが、やりたい仕事は探しても見つからないという最大の理由です。
不足しているのはやりたい仕事を探すための行動ではなく、目の前の仕事に対する挑戦や努力量、成功体験なのです。
ドイツにあるロイファナ大学が起業家を対象におこなった研究からも、
「今の仕事に対する情熱量は、人生でその仕事に対して注いできた努力量に比例する」という事実が明らかになっています。
つまり、言葉を選ばずシンプルに申し上げると、「やりがいを感じるまで努力やめるな。とにかく努力しろ。」ということです(笑)
私もこの事実に気付いた時は、世知辛い世の中だと思いましたww
努力しろと言われて努力できれば苦労はないですから。
でも反対に言えば、努力さえ継続できれば誰にでも天職に就くチャンスがあります。間違いなく。
だから、ここからは努力を継続するための具体的対策をお伝えしていきます。
やりたい仕事に出会うまでの一番の課題は、努力の継続が大変なことです。
好きな仕事でもない。興味がある仕事でもない。
そんな仕事でも努力を継続するために必要なことは、毎日ちゃんとやりがいを感じることです。
そのために大事なことが、
です。
先ほど、「やりがい=前進感」だとお伝えしましたね。
『揺るぎない目標を持ち、現在地を見極め、日々の進捗を確認すること』は、前進感を最大化させてくれるのです。
前進感を実感するには、闇雲な前進ではなく明確な前進が必要不可欠です。
「自分でもどこに向かっているか分からないけど、とりあえず進んだ一歩」ではなく、「明確に目指したいゴールへ向かって一歩進めた」という実感が重要なのです。
そして、その一歩を歩むには常にゴールを明確に把握していなければなりません。
ここで言うゴールとは、明確で揺るぎないキャリア目標のことです。
あなたには今、明確で揺るぎないキャリア目標はありますか?
この目標を見極めることで、目標はあなたのキャリアを導くコンパスとなり、その目標に向かって一歩前進することが最大のやりがいとなるのです。そして、努力が楽しくなるのです。
やりたい仕事がない人の具体的対策:揺るぎない目標の設定
誰しもが、目標を立てたことがあるでしょう。しかし、大小問わず、揺るぎなく追い続けられたという目標は少ないのではないでしょうか。
ちょっとした困難で諦めてしまうような目標では意味がありません。ここでは、揺るぎなく追い続けられるキャリア目標を立てる方程式をお伝えします。
「人生の目的」「強み」「目標」を掛け合わせてつくった目標が揺るぎない目標となります。
人生の目的とは、「進みたい人生の方向性」であり「ありたい姿」です。
今まで何気なく目標を立ててきたと思いますが、目標には必ず目的がセットでついてきているはずです。
例えば、
「綺麗になりたい」から「5kg痩せる」
「かっこよくなりたい」から「体脂肪率10%になる」
など、目標には目的が付きものです。
仕事は人生の約3分の1を占めると言っても過言ではないので、キャリア目標は人生の目的にもとづいて設定する必要があります。
高すぎる目標を掲げて挫折した経験はありませんか?
どんな目標であろうと、自信がなければ追い続けることは不可能です。
「目標達成できる!」と自らを信じるために、自分の強みを活かせる目標を選ぶようにしましょう。
目標は、定量的なものが好ましいです。
なぜなら、目標に対する進捗を確認できず、やりがいを感じにくくなるからです。
例えば、「痩せる!」という曖昧な目標では「1kg痩せたけどあと何kg痩せればいいの?」となります。達成したのかどうかも不明確で自己肯定感が低下する可能性すらあります。
しかし、「5kg痩せる!」という定量的な目標であれば「1kg痩せた!あと4kg痩せれば達成!」とより前進感を実感することができます。ゴールが近づくほどモチベーションは上がります。達成すれば、自己肯定感も向上します。
キャリアで立ちはだかる壁
揺るぎない目標ができたら、あとは実現に向けて邁進していくのみです。
しかし、目標を達成するための道のり選びも、道のりを進むこともなかなか大変です。
・目標達成するにはどんな会社がいいのか
・そもそもどんな転職サービスが使えばいいのか
・選考対策は万全なのか
など、転職活動の壁が立ちはだかります。
そんな壁も乗り越えていけるように、希望するキャリアを叶えるために、当ブログでは内定率を今より確実に上げるテクニックをお伝えします。
繰り返しになりますが、最初からやりたい仕事なんて見つかるわけありません。
求人を探しても、自己分析しても、せいぜいやってみたい仕事が見つかる程度です。
実際に経験してみたら、イメージと違って辞めてしまうなんてこともザラにあります。
「夢中に勝る努力なし」という言葉がありますが、「努力なくして夢中なし」というのもまた事実です。
いくら興味のある仕事だろうが、好きな分野だろうが、実際に仕事が始まってからは面倒なこともあれば、投げ出したくなることもあるものです。
だからこそ、キャリアを選択する上で大事なことは、いかにして「努力を最大化できる状態」をつくるかです。
興味や好きという気持ちも大事ですが、それだけでは足りないのです。
いくらカレーが好きだからと言って、毎日3食カレーで過ごせるか?と聞かれれば、うろたえてしまうのと同じです。
本ブログでお伝えするキャリア戦略は、興味や好きなどの感情的な視点だけでなく、科学的でロジカルな技術を用いて、あなたのモチベーションを引き出します。
きっと、あなたのやる気スイッチを押し、無我夢中で仕事に打ち込み、やりたい仕事を見出していける可能性を最大限に高めてくれるでしょう。